Vol.160 人への投資とリスキリング

2022年11月03日

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◇◇ ASTATE Monthly Letter ◇◇
(アステートメールルマガジン Vol.160)
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今月のひと言
「人への投資とリスキリング」代表取締役 福山 研一

先日、政府がまとめた総合経済対策では、人への投資のための予算を5年間で1兆円にすることなどが盛り込まれましたが、そのなかで登場した「リスキリング」というキーワードが最近注目をあびているようです。

リスキリングとは、skillからきている言葉で、再教育とか学び直しのような意味で用いられていますが、経済産業省の定義では、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」とされています。
似たような言葉で「リカレント教育」もありますが、リカレント教育は、どちらかというと個人が主体的に職場を離れて、大学等の教育機関で学ぶもので、リスキリングは、企業が主体となって、企業内での研修も含めて新たなスキルを学ぶ、そんなイメージの違いがあるかと思います。

今年6月にGoogle社を主幹事に日本リスキリングコンソーシアムというのも発足しましたが、IT企業や人材ビジネスなどのパートナー参画が多く、DX対応等、特にデジタル人材の育成に主眼がおかれているものと考えられます。

40代~50代など、最新技術への適応の遅れなどで意欲を失いつつある人材に、学び直しを促し、活力を取り戻すものとして、政策の方向性としては正しいという見解も多いようです。
ただ、「キャリアアップのための転職支援として、民間専門家に相談してリスキリング・転職までを一気通貫で支援する制度を新設する」といったことも言われており、社員の流出を促しかねない側面もあり、それを懸念する声も聞かれます。

また、これまでの職業訓練、雇用型訓練等と何が違うのか、懐疑的な見方もありますが、来年6月までに指針がまとめられるようなので、注目したいところです。
いずれにしても、活用できる制度は活用して、社員のスキル向上や企業の生産性向上を図りたいものです。