Vol.133 職業にも雇用形態にも貴賤なし

2020年06月30日

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◇◇ ASTATE Monthly Letter ◇◇
(アステートメールルマガジン Vol.133)
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今月のひと言
「職業にも雇用形態にも貴賤なし」代表取締役 福山研一

月末ということで、本日は5月分の雇用統計も公表されていますが、全国の有効求人倍率は今回も大きく下落していました。ただ、徳島県は下げ幅も縮小し、新規求人数も4月比では若干増加するなど、悪化にもブレーキがかかり始めているように思います。

さて、雇用情勢の詳細は次回のメルマガに委ねて、今回は弊社とも関わりの深い「人材派遣」について触れたいと思います。過去1ヶ月を振り返ると、東京の人材派遣会社でクラスター発生とか、派遣会社でも在宅拡大といった新聞等の報道もありましたが、コロナで遅れていたドラマ「ハケンの品格」も放送が始まり、「人材派遣」に関する露出は増えているように感じます。

ドラマについては、13年ぶりの新シリーズということで、途中リーマンショックも経て、派遣に対するイメージも当時とは様変わりしているかもしれませんが、私も一応業界人ということで、第2話まで見させて頂いています。派遣でありがちなことに、正社員への皮肉に、ドラマならではの実際にはありえない演出も織り交ぜられて、ところどころツッコミを入れたくなるところもありますが、個人的には一定のメッセージ性もこめられた面白いドラマとして受け止めています。

職業に貴賤なしと言われますが、雇用形態も同様で、正社員こそが正しい正規の働き方でもないと私は考えております。正社員や派遣社員、パート、フリーランス等々に上下はなく、自分のライフスタイルや価値観に合わせて選択するものだと思います。
同じ会社でずっと働き続けることも1つですし、この主人公のようにどこに行っても通用するスキルを身に着け、職場を変えるごとに知見を高めていくのも1つです。

新幹線の神業「7分清掃」で清掃業務のイメージを大きく変えた有名な事例もありますが、私もドラマに頼らず、人材派遣会社に身を置くものとして、人材派遣に対する正しい理解やステータスの向上に取り組みたいと思います。

最後にドラマに関して1点、あまり細かなことをいうのも不粋ですが、第1話の冒頭で、派遣社員が爆発的に増えて140万人に…というナレーションがありましたが、人数は大筋あっていますが、別に正社員を凌駕するほど増えているわけでもありませんので、誤解のないように客観的なデータをご紹介しておきます。
(最近増えているとしたら、160万人を超えた外国人労働者の方が顕著です。)

※雇用形態別雇用者数(労働力調査・2020年5月分)
・正規雇用 3,534万人
・パート   986万人
・アルバイト 421万人
・契約社員  293万人
・派遣社員  137万人
・嘱託    118万人

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