Vol.149 求人増加と採用難への対応

2021年12月03日

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◇◇ ASTATE Monthly Letter ◇◇
(アステートメールルマガジン Vol.149)
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今月のひと言
「求人増加と採用難への対応」代表取締役 福山研一

毎月、全国求人情報協会から求人広告掲載件数が発表されていますが、直近11月26日発表の2021年10月分は約92万件で、150万件程度だったコロナ前にはまだまだ及ばない結果でした。
ただ、実際の体感的にはそれ以上に求人数は増えていて、コロナ前並みの採用難の状況のようにも感じているところです。
このギャップに関して、一説によると、この統計に出ている従来型の求人広告から、indeed等のアグリゲート型と呼ばれる求人媒体の活用などに、募集の手法が変わってきているのが要因とも言われています。

10月からは緊急事態宣言も全面解除となり、飲食業界でもパート・アルバイト募集が本格化して、人材の確保に苦戦しているといった報道も増えております。

こうしたなか、募集方法の工夫だけでなく、そもそも採用しない対応方法も注目されつつあります。募集の経緯にもよりますが、離職者を出さない、既存社員のパフォーマンス向上、アウトソーシング、IT活用…等々。

コロナを機にオンラインでの対応が広まり、移動のロスも減少したり、IT活用で業務の効率化を進めている企業も増えているように思いますし、当方でも一部対応しておりますが、従業員の方のキャリアコンサルティング面談の実施などで、定着促進やモチベーション向上を図るケースもみられます。

人材の採用というのは、あくまで何かを実現するための手段であって、何の目的で人材採用が必要だったか、それは本当に必要か、他に手段はないのか、といったことをあらためて考えてみてもいいかもしれません。